はじめに
GR86はアフターパーツの非常に多い車です。
ホイールは少し珍しいPCDではあるものの、各社それに対応したホイールをしっかりリリースしてきており、様々なホイールを選ぶことができます。
ここではGR86に合わせるホイールをどのように選んだらよいか、その一例を一緒に見ていきましょう。
大きさをどうするか
まず決めることはインチアップ(ダウン)するのかしないのかを決める必要があります。
メリット | デメリット | |
インチアップ | ・見栄えが良くなる ・(一般的に)トラクションがかけやすくなる | ・タイヤ価格が高くなる ・(一般的に)乗り心地が悪くなる |
インチダウン | ・(一般的に)軽くなる ・タイヤの価格が安くて済む | ・(同じデザイン比で)見栄えは大人しくなる ・(一般的に)接地面が減るので走行性能は落ちる |
一般的にインチダウン、アップのメリットは上記のようになります。
ちなみに純正のGR86のホイールは…
リム系 | オフセット | PCD | リム幅 | タイヤサイズ | |
RZ | 18インチ | +48 | 100 | 7.5J | 215/40 |
SZ | 17インチ | +48 | 100 | 7.5J | 215/45 |
RC | 16インチ | +48 | 100 | 6.5J | 205/55 |
インチアップするなら19インチくらいまでが車両特性上もいいかなと思いますね!
20インチだと少し重たすぎるかな…。
サーキット用途も考えるとホイールサイズが大きくなると必然的にタイヤの選択肢も狭まっていきます。
17~18インチの間で選ぶ人が多い印象ですね。
工法・材質を決めよう!
サイズを決めたら、次は工法…つまりよく聞く「鋳造」か「鍛造」かを決めましょう。
材質はよほどのことが無い限りは「アルミ」ホイールになると思います。超々ジュラルミンやマグネシウム鍛造などもありますが、一旦ここでは割愛します。
工法については以下を参照して下さい。
メリット | デメリット | |
鋳造 | ・大量生産に向いている(安い) ・複雑なデザインを作りやすい | ・鍛造と比べると強度が弱い ・鍛造と比べると重量が重くなる場合が多い |
鍛造 | ・薄く強度の強い成型ができる ・鋳造に比べて軽い | ・価格が高い ・納期が遅くなりやすい |
鋳造ホイールでもいいホイールはいっぱいありますが、やはり主流は鍛造ホイールだと思います。
サーキット走行などを予定している方は、確実に鍛造にしておいた方が良いでしょう。
デザイン性重視であまり強度を考えられていないホイールだと冗談抜きに割れることがあります。(プロは鍛造でも割ります)
縁石に乗ったりホイールへのダメージも大きくなりますので、スポーツ走行をされる方は鍛造を選択してください。
好きなデザインのホイールを探そう!
BBS、VOLKRACING、WORK…有名なメーカーがいっぱいありますので、HPを見てたくさん悩みましょう(笑)
ちなみに私はBBSのRI-Aというホイールを履いています。
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これはほんとにラーメンと一緒で好みが分かれると思いますので、いっぱいいろんなサイトを見てお気に入りのホイールを見つけましょう!
ツラだしのサイズを見極める
好きなデザインが決まったら早速注文!したいところだと思いますが、ちょっと待って!!
よく言う「ツライチ」という状態で取り付けられている車ほど「かっこいい!」と言ってもらえる傾向にあります。
「そんなの全く興味ないよ」「自分がかっこいいと思えるのであればいいよ」という方であれば、純正サイズと同じものを買っておけば間違いありません。
でも純正そのもののサイズのホイールがあるかどうかもわかりませんので、「どんなプロフィールのホイールを入れたらどんな状態になるのか」をしっかり知っておく必要があります。
ホイールがボディ面より外に出てしまうと車検に通りませんので、こんな感じで今ついている純正ホイールを確認します。
糸にクリップや5円玉をつけてホイールアーチ部にくっつけて糸を垂らしましょう。
その糸とホイールの最も狭い隙間、その寸法がホイールを外に出せる限界値となります。
それでは、純正ホイールと交換ホイールの差を比較してみましょう。
純正ホイール | 交換ホイール | 差(外に出る寸法) | 備考 | |
オフセット | +48 | +45 | 3mm | 数値差そのまま外に出る |
リム幅 | 7.5J | 8.5J | 12.6mm | 0.5J毎に6.3mm外に出る |
合計 | 15.6mm |
もしこのホイールに変更するのであれば、クリップを付けた糸と純正ホイールの最も狭い隙間が15.6mm以上あれば車検に通り、且つツライチになるという事になります。
個体差もあるし、全くこの数値通りにはいきませんが、大きく外れることはないはずです。
リム幅は正確には「内側外側それぞれ6.3mmずつ出る(幅が12.6mm大きくなる)」ですので、内側の干渉が無いかも確認する必要がありますね。
一般的に1J上げるくらいであれば問題にならないことが多いです。
ここで出てきた数値に5mm程度余裕を持ったプロフィールのホイールを買えば、ディーラーでも問題にならず、且つそこそこかっこいいスタイリングとなるでしょう。
車高調を入れたりして車高を下げると、ホイールは内側に入りますので、カスタムするのは車高調→ホイールの順がおすすめです!
皆さんが素敵なホイールに巡り合えますように!