はじめに

前回サーキットのススメと題して記事を挙げさせていただきました。

この記事では「まずはサーキットに遊びに行ってみよう」「体験走行で安全にサーキットを走ってみよう」という趣旨をお伝えさせていただきましたが、次はいよいよ、サーキットで本格的にスポーツ走行をしてみましょう!

今回はサーキットに行く前の準備でしておきたい事、知っておいてほしいことをまとめたいと思います。

サーキット走行の準備

体験走行の時には着の身着のまま、気軽にサーキット走行をすることが出来ましたが、高い速度域での走行になる走行会は、そういうわけにはいきません。

人(ドライバー)の準備と車の準備、両方が必要になってきます。

人(ドライバー)の準備

  • 長袖/長ズボン(できればレーシングスーツ推奨)
  • ヘルメット(ジェット、もしくはフルフェイス。できれば四輪用推奨)
  • グローブ(4輪レーシンググローブ推奨)
  • 滑りにくい靴(できればレーシングシューズ推奨)

走行会の種類にもよりますが、最初に参加するライトな走行会であれば、おそらく上記のような準備ができていれば問題ないと思います。

よくヘルメットは質問を受けますが、正直最初の走行会なんかはドン・〇ホーテなんかで安い2輪用のメットでも十分だと思います。走って楽しい!またやりたい!!と思えばいいものを買えばいいわけですから…。

自分はサーキット走行を始めて4年くらいまでは、2輪用のメットを使っていました(笑)

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4輪用でもカート用の物だったりすると比較的安く買えます。

車の準備

  • ブレーキパッド、タイヤ、エンジンオイル等、消耗品が十分な量残っているか確認する(怪しいものは事前に交換する)
  • ブレーキフルードを最低でもDOT3以上、可能であればDOT4に変更する
  • 両面テープのみで取り付けているようなエアロパーツ等は外しておく

続いてマシンの準備ですが、こちらは非常に重要です。

多少コストはかかりますが、大事な車を壊さないため、ひいては自分の命を守るために、絶対にケチらずチェックしていきましょう。

走るサーキットやマシン重量、走行技術にもよりますが、特にタイヤやブレーキは一般道で半年かけて減る量がたった1日の走行会で減ってしまうほど、消耗品に厳しい環境になります。

自分で判断が出来なければ、ディーラーやショップで確認をしてもらいましょう。

一般道でもブレーキが利きづらくなる場所はある

ブレーキフルードという単語が耳慣れない方もいるかもしれません。ブレーキフルードは耐温度のレベルによってDOT1~DOT5までグレードが分かれています。一般的には数字が大きくなればなるほど、耐熱温度が高くなります。

サーキット走行で最も事故につながる可能性が高いのがブレーキトラブルです。

ブレーキトラブルには大きく分けて「べーパーロック現象」と「フェード現象」があります。

関係部品発生要因現象対策
フェード現象ブレーキパッド(ローター)パッドの過熱により発生ブレーキが段々利きが弱くなるパッドを冷やす走行を心がける
べーパーロック現象ブレーキフルードフルードの沸騰により発生ブレーキがいきなり利かなくなる(ペダルを踏んでもスカスカで手ごたえがない)ブレーキペダルを何度も踏み直し気泡を抜く

どちらもブレーキ関連を酷使し高温になっていく事で発生するトラブルですが、この2つは全く原因も発生状況も対策も異なるものになります。

特に怖いのはべーパーロック現象で、これはフェードと違い前兆がなくいきなり発生することがあります。

(段々とブレーキペダルが軽くなっていくので注意していると気付けることもあります)

前触れがないため、例えばホームストレートを全開で加速して1コーナーに飛び込むときにフルブレーキしようと思ったら、ブレーキペダルに全く手ごたえがなくスカッと床まで踏み抜いてしまい、全く速度が落ちずそのまま壁まで一直線…本当に鳥肌が立ちます。

というわけで、ブレーキフルードは最低でもDOT3以上の沸点の物を選びましょう。一番上にDOT5というのがありますが、ここまでの物を選ぶ必要はありません(私は使ったことないですし、扱いが難しいようです)。DOT4であれば安心して走行することができると思います。

その他~必ず準備するもの~

・エアゲージ

・トルクレンチ

・養生テープ/ガムテープ

安全のため、また気持ちよく走行するためにタイヤのエア圧の管理は必ず必要です。

高いものでなくともよいので、エアゲージは1つ用意しておきましょう。加圧・減圧両方できるもの(ほとんどそうだと思いますが)を選ぶとよいです。

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また、同様にトルクレンチも絶対にあった方が良いアイテムです。

ホイールは常に地面からの衝撃を受け止めており、ナットが緩まない保証はありません。

走行前に必ずナットの締め付けトルクを確認するのはマナーと言えるでしょう。

高速で走行している状態で万が一ホイールが外れて飛んで行ったら、間違いなく大事故につながります。

走行前に締め付けトルクを確認することはマナーと思われます。

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養生テープ、ガムテープは走行会のゼッケンを貼ったりするのに使います。

これも必ず持って行った方が良いです。

その他~あった方が良いもの~

  • タイム測定アプリ
  • 折り畳みイス(アウトドア用)
  • コンテナボックス
  • フェイスマスク

レースではないとはいえ、やはりタイムが縮まるとスポーツ走行はより楽しくなります。

データロガーなどがあればなおいいですが、いきなり最初からそんなのはいらないでしょう。まずは簡単なGPSアプリで良いと思います。

私はDigSpice Circuit Timerというアプリを使っています(正確にはロガー連動のPROの方)

走行会は特に、走行枠以外の待ち時間が長いです。そんな時に折り畳みのいすがあれば優雅に休憩できます。

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サーキット用品は結構細かいものも多く、現地で忘れ物したりなくしてしまったりしてしまいがちです。

一式コンテナボックスに入れておけば、次行くときもその箱を持って出るだけでよいので準備が楽です。

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GR86はトランクの開口部が狭く、大きなコンテナボックスだとに室内からトランクスルーを開けて入れないと入れられなくなります。

僕はGR86のトランク側から入れられる一番大きなこのコンテナボックスを使っています。

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フェイスマスクはヘルメットの下につける、頭版の靴下です。

走行中は特に夏場など汗をかきますので、そのままヘルメットが汗臭くなると残念なことになります。

フェイスマスクをつけることで、フェイスマスクが汗を吸ってくれますので、ヘルメットを快適に保つことができます。

まとめ

以上、駆け足ではありますが、サーキット走行、特に走行会前に必要な準備をまとめました。

いろいろと必要なものがあって面倒ではありますが、いろいろ悩みながらツールをそろえていく事も楽しむのが良いかと思います。

次回からはいよいよ、実際の走行会の様子をお届けしたいと思います。